tommy24july blog 

名前:tommy24july / ウナギオウ twitterアカウント : @unagiou  タスク管理や仕事術、組込みソフトウェアに関することを書いています。

2019/05/01 「君に任せる」と言うための条件

こんにちは。

今日は、Books & Appsの記事「成功するためには「人を疑うことはコスト」と知れ」について書きます。


「君に任せる」ということ

成功するためには「人を疑うことはコスト」と知れ。 | Books&Apps

この記事の中に下記の記載があります。


ある「ブラック経営者」の下で、私は経営企画担当の取締役をしていた。
その経営者はとにかく酷い。
「わかった、じゃあそれは君に任せる」が口癖で、解決するべき問題を役員会で提起すると、その全てが自分の仕事になって積上がっていく。
(中略)
しかし、そのほとんどの仕事に経営トップは最後まで関わろうとしない。準備から最終交渉まで、全て自分の仕事だった。 経営トップは最後に、ハンコを捺すだけである。 簡単に言っているようだが、このプレッシャーは相当なものだ。


このあと、「あらゆる結果責任を負う経営トップが「わかった、お前やれ」と仕事を任せる豪胆さこそが凄いことだ」と書かれていますが、自分の周辺を見ていると、うまくいかない事例が多いように思えました。

上司が「お前やれ」と言う割りに、やたらと口を出してくるとか、やたら細かく報告を求めるとか。 もしくは、担当者が失敗しても、上司が責任を負わないとか。

自分の周辺と、文中の「ブラック経営者」の間には、どういう差があるのか、とても疑問に感じました。

担当者に任せるときに何を見ているのか

記事の中で、「ほとんどの仕事に経営トップが関わろうとしない」ぐらいに、担当者に任せていることから、経営トップは、担当者の「結果を出す能力」を見極めていると考えます。

文中で「解決するべき問題を役員会で提起すると、その全てが自分の仕事になって積上がっていく。」とあるので、問題を提起した人に任せていることがうかがえます。

これは、論文執筆で「問題の設定が一番難しい」とよく言われることから、問題を提起(=設定)できている時点で、その人の相当能力は相当高いことがわかると言うことになります。

なので「ブラック経営者」は、こうした問題提起の部分で「人の能力」を判断した結果、「君に任せる」と言っているように考えます。

ちなみに、私の上司だった人は、口癖が「いい感じにやっといて。」でした。 これは、担当者に「問題の設定」から取り組ませることで、いろいろな能力の測定をしていたのかな、と最近になって考えるようになりました。


私は部下を持っていないのですが、もし部下を持つようになったら、こういうことを意識しながら取り組んでいこうと思います。

では、また。