2019/04/18 撤退できぬ病
こんにちは。
今回は、Diamond Onlineの「撤退できぬ病」の記事について書きます。
この記事では、セブンイレブンと主に北海道で展開しているセイコーマートの比較の中で、最近話題の「24時間営業」に対する考え方について語られています。
セブン経営陣、24時間営業を死守する「撤退できぬ病」の重症度 | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン
この記事の中で興味を引いたのは、「撤退できぬ病」について書かれた部分です。
筆者は報道対策アドバイザーという仕事柄、「問題アリの組織の間近にみる機会がわりと多い。そこで気づいたのは、組織外の人間から見れば明らかに無謀に見える計画なのに、変更したり見直すことを頑なに拒むリーダーが、思いのほか多いと言うことだ。この現象を個人的に「撤退できぬ病」と呼んでいる。
この「撤退できぬ病」について、記事では、太平洋戦争の「インパール作戦」を事例に書かれています。
一方、大本営にいた佐藤賢了は、東條英機を「独裁者ではなく、その素質も備えていない」として、こう評している。
「特に責任観念が強すぎたので、常に自己の責任におびえているような面があった」
(中略)
責任感のある立場であるほど無責任な発言はできないだろう。頭では無謀な計画と言うことは重々承知しているものの、計画立案者や、それを遂行する現場への「遠慮」があるので、「もうやめない?」の一言がでないし、信念やビジョンからではなく、「責任のある立場」から関係各位の事情を考慮して、現状維持へ流されていくのだ。
これが「撤退できぬ病」が生まれるメカニズムだ。
これを読んで驚いたのは、この「撤退できぬ病」の根幹にあるのが、「信念やビジョンからではなく、遠慮があるから言えない」というところです。
えっ、そんな理由なの?と正直思いましたが、事実なんでしょう。
個人の判断レベルなら「論理ではなく感情を優先すること」は理解ができます。
特に、私自身がよくやってしまう(やらかしてしまう)ので。
ただ、それが「優秀な人たちの集団」で同じことをしてしまうところに、大変興味があります。
それがもし、「(私も含めた)日本人に埋め込まれた何か」によるものなら、それを理解して対策しておきたいものです。
こういう話は、なかなか結論に行き着くものではないですが、元々興味がある話なので、今後も調べていこうと思います。
では、また。