2019/04/13 「信頼」と「安心」の違い
こんにちは。
今日は、「信頼」と「安心」の違いについての記事を書きたいと思います。
「信頼」と「安心」のちがい
先日、下記の記事を見つけました。
「コミュ障」の本質が、ようやくわかった。 | Books&Apps
この中で、「信頼」と「安心」の概念の違いを示されていました。
「信頼」は、相手が裏切るかどうかわからない状況の中で、相手の人間性故に、相手が自分を裏切らないだろうと考えることだ。
(中略)
「安心」は、相手が裏切るかどうかわからない状況の中で、相手の損得感情ゆえに、相手が自分を裏切らないだろうと考えることだ。
信頼は不確実性を大きく残したまま、 人に期待を持たなければならない。
だが、安心は、システムやルール、約束事などによって、「相手が裏切る」という不確実性を大きく減らしている。
(中略)
つまり、「安心」は直接人を信じなくとも仕組みによって機能し、逆に「信頼」とは文字通り「人間を信じている」からこそ、成り立つということだ。
相手の人間性を「信頼」するより、相手側のシステムやルール、約束事などで「安心」を得れば、不確実性を大きく減らせることから、特に緊急度・重要度が高い案件では「安心」を求めるのは当然だと思います。
今までの自分は、仕事をする上で、相手との約束が「信頼」なのか「安心」なのか区別していなかったので、今までの上司に迷惑をかけていたと、反省しきりです。
緊急度・重要度が低い案件、失敗しても挽回可能な案件ならば、「信頼」をベースに手早く片づけることも大事ですが、このあたりの「さじ加減」は、経験していかないと身につかないんですよね。
私の場合、監査の業務がまさにこれに当たっていて、「信頼」と「安心」のバランスに日々悩んでいるところです。
コミュ障な組織
記事の中で、「コミュ障な組織」についても書かれていて、下記のような特徴を持っていることが書かれています。
じつは「コミュ障の組織」も存在する。
例えば、「コンサルタント」や「外部リソース」を使うことがやたらとへたくそな会社。
そういった会社は実は「コミュ障の会社」が多い。
(中略)
要は「ムラ社会」のような会社、つまり「コミュ障」の組織だ。
文中にありますが「特定の相手との「安心」に基づく関係を形成すると、関係外部の人間に対する信頼感はむしろ低下する」とあります。
これは、積極的に外部と接触し「信頼」に基づく関係を作る経験をが必要であることを示していると考えます。
私は、社内異動を多く経験していますが、振り返ると結果的に「信頼」に基づく関係を作る経験ができたと思います。
なので、こういう経験が少ない人や組織を見ると、もっと人事的なローテーションが必要だと考えることがあります。
では、また。