2020/05/02 原価を上回る価値を払う理由
こんにちは。
今日は、原価を上回る価値を払う理由について書きます。
高級レストランの価値の本質
Twitterで田端さんのYoutube動画に関するツイートが流れてきました。
田端さんがYouTubeでしゃべってるこれ、逆に言えば「ふわっとしたものをパッケージにして、何に対して金を出してるか客に分かりにくくさせれば、利益率を異様に高く保てる」ってことでもあるんですよね。 https://t.co/L8EZVLQ2Ve
— 藤田肇@技術経営コンサル (@fujitahajime) 2020年5月1日
紹介されている動画は、高級レストランが提供する価値の本質は何か?というテーマで話されていました。
あまり書くとネタバレになるので控えますが、私も過去に参加した法事や結婚式に出席して、食事の提供を受けるのですが、そのたびに、この価格帯の価値が作られているのか不思議に思っていました。
きっかけは伯母のひとことから
特にその疑問を持つようになったのは、私が学生の時に、私の伯母からの言葉でした。
朝から親戚の法事に参列し、料亭で昼食を食べていた時のことです。
刺身とか前菜的なものなど、いろいろと料理が出てくる中で、途中でエシャレットの天ぷらが出てきました。
その時に伯母が、その天ぷらを食べながら私に話してくれました。
「この天ぷら、美味しいわね。ちなみにきょうの料理、ひとり4000円なのよ。でも、原価安いわよ。だって野菜のエシャレットよ。でも美味しい。」
このときに、伯母から「原価が安い」と いう言葉を聞いて、学生の私は衝撃を受けました。
原価などは目の前の情報から概算できる
衝撃を受けた理由は、①原価は見えてる情報から計算ができると知ったこと、および、②そういうことを口に出して話して良いと知ったことでした。
私はサラリーマン家庭で育ったので、利益を生み方など商売の基本は、当時体感していませんでしたし、そういう商売の話はなんとなくタブーな扱いだったと思います。
それが目の前の料理を見て、原価を概算する伯母の姿を見て衝撃を受けました。
そのあたりから、外食をしたり、弁当などを買うときに材料費・人件費・固定費を概算し、利益の程度を考える癖がつくようになりました。
その結果、今でもスーパーで野菜・肉などの値段を見ますし、バイトの時給やテナントの相場を見るようになっています。
なので、それはもう気を抜くと頭の中で数字が回る感じになり、食事を楽しめない感じですね(汗)
原価を上回る値段を支払う理由
ここまで長くなりましたが、原価が分かっても、食事を提供された側が原価以上の値段を支払う理由がよく分かっていませんでした。
今までは、せいぜい食事を代わりに作ってもらう手間賃ぐらいしか想像できませんでしたが、今回の田端さんの動画を見て納得できるものがありました。
ロブションのデリバリーを高いと感じるメカニズムから、このあたりの理解を進み、価値の作り方を見据えることができそうな気がします。
では、また。