2019/11/10 設計工程でのAI活用
こんにちは。
今日は、設計工程での人工知能・AIの活用について書きます。
人工知能・AIのツールは無料で入手可能
最近、人工知能・AIの技術が進展して、これらを活用するツールが以前と比べると大変安価に導入できるようになりました。
Pythonの開発環境、及び、機械学習のライブラリは無料で手に入りますし、サンプルコードもネット上で入手可能です。
最近ではGoogle CollaboratoryでGPU環境を無料で利用できるなど、残るのは、多少のパソコンの投資と行動力だけの状態です。
ツールはあるけど活用できない
このように、強力なツールや環境は整ったおかげで、製造ラインの外観検査や音振動検査ではディープラーニングを使った活用事例はよく聞きます。
しかし、製造工程でなく設計工程ではなかなか使いづらく、活用できていないようです。
その理由として、今回の「第三次人工知能ブーム」は、ディープラーニングが主役であり、そのディープラーニングは「人間の目を持つこと」が代表的な革新事例となるため、思考に関わる設計工程への応用はなかなか難しい状況です。
また、設計工程は複数の要素や領域が重なって、複雑なシステム上の検討が必要なので、まだまだ応用には難しい所があるように見えます。
それでも使える領域はある
とはいえ、パラメータ(説明変数)が多数あったとしても、得たい特性(目的変数)が少数で、大量のデータを入手できるシチュエーションなら、ディープラーニングに代表される人工知能・AIの出番があると思います。
実験計画法に近い方法になると思いますし、いわゆるシミュレーションと言われる領域で活用されると考えます。
その場合、機械学習のツールが非常に安価に導入できることから、失敗を恐れずに試してみることが重要になります。
まとめ
設計工程での人工知能・AIの応用はこれからだが、安価にツールを準備可能な環境があるので、どんどん試していくべき。
では、また。