2019/09/23 ネット記事の見出し
こんにちは。
今日は、ネット記事の見出しについてです。
記事の中身とは異なる見出し
このブログのネタ元として、ビジネス系雑誌のネット配信の記事を使います。
また、最近そのビジネス系の記事の見出しについて、似たようなツイートを見かけました。
まずは、慶応大学の中村伊知哉教授のツイートから。
「バカの結末」が書いてないんだが。内容を損ねるタイトル付けの好例。 / 5時起き前日「はりきって早寝」するバカの結末 (PRESIDENT Online:「仕事人×生活人」のための問題解決塾) #NewsPicks https://t.co/0g1k0laLPC
— 中村伊知哉 (@ichiyanakamura) 2019年9月20日
橋下徹「トランプ氏がイスラム教を差別した訳」 解決すべき優先順位がわかっている #POL https://t.co/aD2o26i20h
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2019年9月19日
➡︎このタイトル名は、本文中には一切ない表現であり、僕が差別を容認しついるようにもとられるので編集サイドに注意し、現在変更作業中です。
どちらも、記事の見出しについて、書かれているものです。どちらも、記事の中身に合わない見出しをつけていることを指摘されています。
中村伊知哉教授の指摘していた記事は、睡眠に関するもので、先日のブログでも紹介したものですが、見出しにある「バカの末路」というキーワードに嫌悪感を覚えました。
さらに、見出しの嫌悪感を超えて読んでみたら良い記事でしたし、どこにも「バカの末路」のような記載はありませんでした。
中村教授の言うように、内容を損ねるタイトル付けがされていました。
無料で読める記事の見出し
記事の見出しの付け方は、大変高度な技術だと考えています。
しかも、桁違いのページビューを誇るメディアであれば、なおさらだと思います。
こういう記事は、読まれた回数に応じて広告費を元手にした金額が支払われると考え、KPIが「読んでもらえた回数」にフォーカスされると思われます。
そのKPIに向けた施策としては、下記が想定され、すべての数値が向上することが目標になると考えます。
- メディアの質(=ブランド力)を上げる
- 記事の質を上げる
- 見出しの質を上げる
- 記事を読むまでの動線を整備する
おそらく、すべての項目に膨大な工数を使っていると思いますが、今回の見出しの件は明らかにマイナスのイメージを作っていると考えます。
推測するに、見出しを作る担当者は、その時の状況に応じたキャッチーなキーワード(「バカの末路」のようなもの)を使って作っていると推測します。
それはそれで、KPIに対する施策としては正しいのでしょうけど、明らかに他の数値、少なくともメディアの質を損なっていると考えます。
メディアの質は計測しづらい
ただ、メディアの質は数値化しづらく、数値化されてもページビューよりも応答は非常に遅いと思うので、「気づいたら手遅れ」にならないか心配しています。
おそらく、メディアの質のような全体を見渡す責任と管理する権限を持つ人が不在なのだと考えます。
もしくは、直近のページビューが最優先のKPIで、内容と差のある見出しが付いているメディアであることを無意識に肯定しているのかもしれません。
では、また。