2019/06/21 セルフマネジメント、全体性、存在目的
こんにちは。
今日は引き続き、ティール組織について、続きを書きます。
今週のひらめきラジオは、「ティール組織」についてでした。
そして、今週のお題は、
「ティール組織」の以下の3要素について思う事
- セルフマネジメント
- 全体性(ホールネス)
- 存在目的
でした。
#ひらめきラジオ の次のお題は
— Mao@雛守 真魚 (@hinamori_mao) 2019年6月16日
「ティール組織」の以下の3要素について思う事です。
セルフマネジメント
全体性(ホールネス)
存在目的
先日のブログでも書いたように、私は長らく組み込みソフトウェアの開発に関わっています。
その中で、開発の規模や期間で様々なチーム編成が編成されるのですが、それを観察していると、うまく回るチームとそうでないチームがあることを感じていました。
ちなみに、当時のソフトウェア開発は、個人に開発の範囲を与えられて、要求分析から実装・テストまで一人で完結するような仕事の進め方でした。
また、開発の途中では「レビュー」と呼ばれる会議体での成果物のチェックを実施していました。
相手のチームのレビューを見て衝撃を受けた
かれこれ、10年ぐらい前になるのですが、当時の私の所属部署内で、2つの開発チームがありました。
片方は、私がチームリーダーで業務を進めていましたが、もう片方のチームがすごいチームでした。
そのチームは5人の編成で、やや高度な案件を、比較的短納期で作り上げる業務をしていました。
ある日、私がコーヒーを買うため、デスクから自販機へ向かうとき、道中から見える会議机で、先程のチーム5人が自分のノートパソコンを広げて、「レビュー」をしていました。 それを見て、私は衝撃を受けていました。
驚いたポイントは次のとおりです。
事前に資料が配布され、各自のパソコン画面でみてる
当時、プロジェクターや液晶モニタは高価で、備品数が少なかったので、予約が取れない状況でした。
そのため、当時の私のチームでは、プロジェクタが確保可能な夜遅い会議設定だったり、資料を紙で準備するなど、大変効率が悪い状況でした。
それがこのチームは、事前に資料をメールで配布して、明るい時間帯に打合せを設定し、資料は自分のパソコン画面を見てレビューをしていました。
これを見て、レビュー目的の理解度の高さ、発想の柔軟さ、レビューまでに確実に資料を仕上げる自己管理能力の高さに驚きました。
これはティール組織でいう「セルフマネジメント」ができていたんだと思います。
そこそこ早いけど一定のペースでレビューが進んでいる
当時の私のチームのレビューでは、沈黙があったり、脱線したり感情的になる人がいて、思い通りに進めれていませんでした。
それが、こちらのチームでは、全員がノートパソコンを見ながら、沈黙なく、無駄な発言もなく、それでも途切れることなく淡々と進んでいました。
しかも、全員が相手の技術レベルを信頼しているが、それでも成果物はしっかり見て指摘し、指摘された側も指摘に納得していました。
これは、ティール組織でいう「全体性(ホールネス)」をチームで共有できていたんだと思います。
全員が真剣に会議に参加している
この時の彼らは本当にチーム全員がレビューに参加していて、誰もよそごとを考えていないように見えました。
冷静に考えると当たり前のことですが、実際はできないことです。
これは、ティール組織では「存在目的」の共有ができていたんだと思います。 (若干無理やりですが……)
当時チームに「ティール組織」の実態を見ていた
ここまでに示したように、レビューを見ただけでしたが、当時のあのチームが輝いて見えたのは、今思うと、ティール組織の要素すべてを持っていたからだと思います。
今回、ティール組織を知ったことで、当時の衝撃を受けた感覚に意味づけができるようになりました。
なお、当時のあのチームの5人は、3人はマネージャーに昇格、残り2人も優秀なエンジニアとして活躍しています。
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では、また。