2020/01/18 人工知能がポーカーでも人間を超え始めた
こんにちは。
今日は、人工知能に関する記事から書きます。
「はこだて未来大学の松原仁教授は「不完全情報ゲームで人間の能力を上回る段階にさしかかってきた」と指摘する」
— ハジメエフ@サイエンスライター (@fujitahajime) 2020年1月18日
正直、複雑な心境で読んだ。
後日ブログ書く。 https://t.co/MWa0uMyWed
実は日経を取ってないので記事は読めないので、Wiredの記事を参考に書きます。
ポーカーの複数人対戦でAIがプロに圧勝、初の快挙が世界にもたらすインパクト|WIRED.jp
ポーカーでも人間を超え始めた
この数年でAlpha Goなどが人間を圧倒したのは、将棋や囲碁のように、交互に手番があり(=一手ずつ打つ)、お互いの情報が開示される「完全情報ゲーム」でした。
これは、一手ずつ打つという単純なルールなので、運のような不確定要素が無く、手当たり次第に自分自身同士で対戦させればよいものでした。
これが、ポーカーなどの相手の手札が見えない状態のゲーム(不完全情報ゲーム)でも、人工知能が人間を超え始めているというものです。
しかも、ポーカーで難しいのは、自分の手札と、相手の持っている手札を想像して、「どこまで賭けるか」を決めるというゲームなので、心理戦の要素が強いと言えます。
そのあたりをプロとの対戦を重ねることで、そのプロを圧倒し始めたというものです。
トッププロは人工知能から学ぶ
ここで興味深いのは、ポーカーのプロが人工知能との対戦の中で、新しい戦略に気づいたという点になります。
その結果はAIの大勝だった。ゲームの最中にエリアスは、あることに気づいた。機械は単調な動きをすると考えられがちだが、Pluribusは典型的なプロプレイヤーより大胆な行動を見せたのだ。「Pluribusは、よくポット(賞金プール)の2~3倍の額をベットするのです。人間はあまりこういう手を打ちません」とエリアスは語る。「この高額なベットには興味を引かれますね。自分の戦術に取り入れてみようと考えています」
これは囲碁や将棋でも同じですが、ポーカーのトッププロは、人工知能との対戦の中で、人間との対戦の中で出てこなかった新たな戦術を取り入れようとしています。
こういう記事を読むにつけ、人工知能は便利な道具であり、使ったもの勝ちなのだと思います。
どんどん使っていき、自分が扱える道具とすることが大事になります。
人工知能が効率化していく
この記事の後半で今回使用したコンピュータの性能に関する記述がありました。
このアプローチでは、従来ほど性能の高いコンピューターは必要なくなり、運用にかかる費用が安くなる利点もあるとブラウンは言う。今回、Pluribusは自分自身を相手に対戦経験を重ねることで6人対戦のポーカーを攻略したが、これに要した時間は8日間で、使用したのは64コアのCPUを搭載したサーヴァー1台だったという。
Googleが作ったAlpha Goでは、巨大なサーバーリソースを使っていたと言われています。
それが今回の場合、一般的なサーバー1台で実現できているようです。
もちろん、Alpha Goとの単純な比較はできないですが、数十万円のサーバー1台でここまでの機能を実現できたことは事実であり、人工知能の技術や使い方が飛躍的に向上しているように思います。
これにより、様々な場所に実装可能な状況になったと言えるため、ますます使ったもの勝ちの状況ができつつあります。
では、また。