2020/01/03 RPAの推進
こんにちは。
今日は、RPAの推進について書きます。
RPA推進に必要な要素
先日、RPAに関して下記のツイートがありました。
「導入する組織が適切な文化と、適切な人材や業務プロセスを備えていれば、これらの技術を使って単純作業をロボットに任せ、人材の力を引き出すことができる」
— ハジメエフ@サイエンスライター (@fujitahajime) 2020年1月3日
それを備えている企業はレアです。
不確実性続く2020年、チャンスを生むために--CIOを取り巻く課題 - https://t.co/kjoeSzW2AB
RPAの推進するために必要な組織の条件は「適切な文化と適切な人材・業務プロセスを備えていること」になります。
しかし、ツイート中でも言及されているように、そういう組織はレアな存在で、自分の周辺を見ても納得がいきます。
そのようなレアな組織(適切な文化を持ち、適切な人材・業務プロセスを備えている組織)は実在するのですが、そういう組織は自律的に改善サイクルが回す中でRPAを活用するので、問題になることはないと考えます。
適切な文化・人材・プロセスを持たない組織をどうするか
この問題の本質は「適切な文化も、適切な人材・プロセスも持たない組織」を「持つ組織」に変化させるためにどうするかというところです。
プロセスを作るだけ、人材を投入するだけであれば、プロセスを作る工数や人的リソースを投入するだけで完成します。
しかし「適切な文化」は、なかなか変えることができず、変えようとすると強烈な抵抗勢力が出現して、現状を維持している事例を多く見かけます。
こういう組織の「文化」を変化をさせるには「巨大なエネルギー」が必要になります。
ここでいう「巨大なエネルギー」は、数字としての工数や人的リソースだけでなく、抵抗勢力を説得するためのメンバーのストレスなどを指します。
トヨタでも難しかった
だいぶ前ですが、トヨタの自工程完結という本を読みました。
この本の中では、トヨタ自動車で標準化は進んでいる工場現場などの直接業務だけでなく、設計や事務系のいわゆるホワイトカラーの改善について書かれています。
この中で印象的なのは、事務系の職場では、業務の標準化に相当な抵抗感を示していたというところです。
それを乗り越えるために、著者の方を含めて、あの手この手でトヨタ社内のホワイトカラーの部署に展開していく様子が書かれています。
ここまでで何が言いたいかというと、あれだけ改善活動が浸透しているトヨタ自動車でも、ホワイトカラーの改善は難しいというところです。
自工程完結の本で、プロセスを見える化して、改善する様子が書かれていますが、これだけ体系化しても困難が伴っているので、他の会社では推し量られると考えます。
結局は上層部のコミットと体系的な取り組み
結局は上層部がコミットすることと、体系的な取り組みになるかと思います。
体系的な取り組みは、上記で紹介した自工程完結がベストだと思いますが、上記で書いたように、抵抗勢力をいかに抑えるかで労力を使うので、上層部のコミットによる支援体制は必要と考えます。
では、また。