2019/12/10 相手に理解してもらうには
こんにちは。
今日は、説明をするときの理解について書きます。
「理解した」=「2つ以上の意味をつなげること」
今、イシューから始めよを読んでいるのですが、「人間が理解すること」についての脳神経学での見解が書いてありました。
なお、著者の安宅さんは脳神経科学の研究者でもあります。
すなわち、脳神経系では「2つ以上の意味が重なりつながったとき」と「理解したとき」は本質的に区別できないのだ。これが第3の特徴、すなわち「理解するとは情報をつなぐこと」という意味だ。
出典:
位置No. 1563
「理解した」というのは、2つの意味が重なりつながったときということになります。
ということは、「相手に理解してもらう」というのは、相手が過去の経験の中で獲得した複数の「意味」をつなげる作業ということになります。
なので、野球一筋の人に説明するなら、野球の事を使って説明すると理解してもらいやすいということになります。
例えば、最近のスポーツビジネスのことなら横浜ベイスターズのことを使うとか、少子化の影響なら、少年野球のことを使うとか、そういったことになります。
相手が獲得した「意味」を使うことが重要
そこから言えることは、相手が経験から獲得している「意味」を知らないと、理解してもらえないということになります。
私は部署を転々としていたので、異なる技術分野出身の人に説明する機会が多くあり、最初のうちは相当苦労しました。
ただ、部署でのミーティングに何度も参加する中で、メンバーの業務報告を通じて、相手を知ることができ、徐々に説明のコツが分かるようになってきました。
それは振り返ると、相手の経験から獲得した「意味」を知ることができたので、(無意識的に)その意味を使いながら理解してもらうようになっていたということになります。
なので、相手に説明をするときは、その人のプロフィール、例えば職歴や好きなことを事前に知っておき、そこから見える相手が獲得している「意味」を使って説明することが大事と言えます。
まとめ
「相手に理解してもらう」というのは、相手が過去の経験の中で獲得した複数の「意味」をつなげる作業。
なので、相手が持っている「意味」を知るため、説明相手の事前リサーチが重要となる。
では、また。