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名前:tommy24july / ウナギオウ twitterアカウント : @unagiou  タスク管理や仕事術、組込みソフトウェアに関することを書いています。

2019/08/22 AIの適用先を工程FMEAで絞り込む

こんにちは。

今回は、製造業でAI活用先を絞り込む方法について書きます。


AIなどの新技術をどこに採用すればよいか

AIなどの新技術を取り入れて改善すべきという話をよく見かけますが、新技術を持った人が製造工程の抱える問題を見つけるのは簡単ではないです。

そういう人がいきなり現場のラインを見たところで問題に気付けることは稀ですし、かと言ってQC工程表を見せられても情報が多すぎて絞りきれない状況になります。

工程FMEAを使えないか

製造業の中で、工程に対する影響分析のツールとして「工程FMEA」があり、下記の記事に流れややり方が書かれています。

工程FMEAとは~工程品質を高める5ステップとやり方・ツール・事例

工程FMEAとは、故障や不具合を想定して、工程ごとにその影響、発生頻度、検出の可能性を算出するものになります。

工程FMEAを使うと見えてくる

そこで工程FMEAが役に立つ情報として挙げられます。

この中には、故障や不具合に対して、工程ごとに下記の3つが数値化されています。

  • 影響度
  • 発生頻度
  • 検出の可能性

AIなどの新技術が活躍するのは、「上記のいずれかのポイントが高いところ(特に影響度)」「発生頻度や検出の可能性にお金や工数を掛けているところ(特に人による目視や官能検査をしているところ)」になるはずです。

工程FMEAから、これらの数値でフィルタをかけ、その結果から現場でのヒアリングをすることで、そのライン特有の知見がなくても、新技術の適用範囲が絞り込めてくると思います。

あとは、現地現物で難易度などから、現実的な提案をしていくことになります。


まとめ

AIなどの新技術の採用を相談された際には、まずはそのラインの工程FMEAを見て、影響度などの数値から対象を絞り込んでいく。


では、また。