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名前:tommy24july / ウナギオウ twitterアカウント : @unagiou  タスク管理や仕事術、組込みソフトウェアに関することを書いています。

2019/06/21 セルフマネジメント、全体性、存在目的

こんにちは。

今日は引き続き、ティール組織について、続きを書きます。


今週のひらめきラジオは、「ティール組織」についてでした。

そして、今週のお題は、

ティール組織」の以下の3要素について思う事

  • セルフマネジメント
  • 全体性(ホールネス)
  • 存在目的

でした。

先日のブログでも書いたように、私は長らく組み込みソフトウェアの開発に関わっています。

その中で、開発の規模や期間で様々なチーム編成が編成されるのですが、それを観察していると、うまく回るチームとそうでないチームがあることを感じていました。

ちなみに、当時のソフトウェア開発は、個人に開発の範囲を与えられて、要求分析から実装・テストまで一人で完結するような仕事の進め方でした。

また、開発の途中では「レビュー」と呼ばれる会議体での成果物のチェックを実施していました。

相手のチームのレビューを見て衝撃を受けた

かれこれ、10年ぐらい前になるのですが、当時の私の所属部署内で、2つの開発チームがありました。

片方は、私がチームリーダーで業務を進めていましたが、もう片方のチームがすごいチームでした。

そのチームは5人の編成で、やや高度な案件を、比較的短納期で作り上げる業務をしていました。

ある日、私がコーヒーを買うため、デスクから自販機へ向かうとき、道中から見える会議机で、先程のチーム5人が自分のノートパソコンを広げて、「レビュー」をしていました。 それを見て、私は衝撃を受けていました。

驚いたポイントは次のとおりです。


事前に資料が配布され、各自のパソコン画面でみてる

当時、プロジェクターや液晶モニタは高価で、備品数が少なかったので、予約が取れない状況でした。

そのため、当時の私のチームでは、プロジェクタが確保可能な夜遅い会議設定だったり、資料を紙で準備するなど、大変効率が悪い状況でした。

それがこのチームは、事前に資料をメールで配布して、明るい時間帯に打合せを設定し、資料は自分のパソコン画面を見てレビューをしていました。

これを見て、レビュー目的の理解度の高さ、発想の柔軟さ、レビューまでに確実に資料を仕上げる自己管理能力の高さに驚きました。

これはティール組織でいう「セルフマネジメント」ができていたんだと思います。


そこそこ早いけど一定のペースでレビューが進んでいる

当時の私のチームのレビューでは、沈黙があったり、脱線したり感情的になる人がいて、思い通りに進めれていませんでした。

それが、こちらのチームでは、全員がノートパソコンを見ながら、沈黙なく、無駄な発言もなく、それでも途切れることなく淡々と進んでいました。

しかも、全員が相手の技術レベルを信頼しているが、それでも成果物はしっかり見て指摘し、指摘された側も指摘に納得していました。

これは、ティール組織でいう「全体性(ホールネス)」をチームで共有できていたんだと思います。


全員が真剣に会議に参加している

この時の彼らは本当にチーム全員がレビューに参加していて、誰もよそごとを考えていないように見えました。

冷静に考えると当たり前のことですが、実際はできないことです。

これは、ティール組織では「存在目的」の共有ができていたんだと思います。 (若干無理やりですが……)


当時チームに「ティール組織」の実態を見ていた

ここまでに示したように、レビューを見ただけでしたが、当時のあのチームが輝いて見えたのは、今思うと、ティール組織の要素すべてを持っていたからだと思います。

今回、ティール組織を知ったことで、当時の衝撃を受けた感覚に意味づけができるようになりました。

なお、当時のあのチームの5人は、3人はマネージャーに昇格、残り2人も優秀なエンジニアとして活躍しています。

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では、また。