2019/02/28 ハンディキャップへの処置と優遇
昨日の記事の続きです。
「ダイバーシティ」があたりまえにある日本の未来のつくりかた~乙武洋匡×小室淑恵×杉山文野×白木夏子 - YouTube
ハンディキャップに対する処置と優遇
Q&Aのコーナーで、LGBTや障がい者などのマイノリティに対する制度が、見方を変えると特別扱いになるのではないか、という質問に対して、乙武さんが回答していました。
支援などについては、「処置と優遇」の二種類に分けられる。
同じスタートラインに立っている場合に支援する制度は「優遇」。
障がいや性別違いでスタートラインがデコボコの状況で、それを直す支援しているのは「処置」。
この件を、乙武さんが映画館を事例に話していました。
自由に席を選べない(=車椅子ゾーン限定になる)から「障がい者割引」が設定される。
これは、席を選べない不自由に対する「処置」として受け入れられやすい。
一方で、杉山さんのようなLGBTに対して「LGBT割引」設定されたとする。
そうなると、他のマジョリティと同じ条件(=席は選べる)なのに割引を受けるから「優遇」となり、特別扱いの制度と見られても仕方がない。
私が知らなかっただけなのですが、様々な支援制度に対して、処置と優遇という分類はとても重要ということがわかります。
その分類でいうと、小さな子どもを持つ人(特に女性)への「様々な支援制度=処置」に対して、それを「特別扱い=優遇」と捉える人が多い現状があると考えます。
そういう考えの人には「デコボコのスタートラインを補正する処置であること」を理解させることが大事なのですが、その解決のキーワードは昨日の記事に出した「理解と共感」になると思います。
ただ、少なくとも「理解」をしてもらうために何が必要か、まだ自分の中で具体的な答えが出せなくて歯がゆい状態です。
では、また。